「特別ビジネス」の構築で利益3倍化を実現

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【経営革新コラム】 儲かるキラーサービスをつくる社長の視点 第4話:社長が知っておくべき「理念」と「儲け」の関係性

「理念はつくった方がいいのか」とこれまで何度も聞かれたことがあります。そんなときに私がいつも思うのは、「で、あなたは理念をお持ちですか?」ということです。ないからつくるべきかと聞いてるんじゃないかと思われるかもしれませんが、そうではありません。会社として正式に決めた理念があるということと、本当にその会社に「理念がある」ということはまったく別のことだからです。

会社として正式に理念というものをつくっていなくても、社長の心の中に理念、もしくは志、大切にしたい価値観、実現したい想いといった揺るぎないものがあれば、自然とそれは社長の普段の言動に表われており、そしてそれが自然と社員にも浸透しているものです。もちろん、この場合でも、その理念や想いをしっかりと言語化すべきです。この世界は言葉でできています。言葉でしっかり伝え、社員の価値観を変えていくことが遠回りに見えて社員を動かす近道です。また言葉にする過程で想いがさらに醸成されていきます。

一方で、会社の理念として正式に決められていて、会社案内やホームページに掲げられている場合でも、あった方がいいだろうということで、ホームページをつくる際ににわかに考えた、もしくはコンサルにつくらせたなんていうこともよくある話です。つまり理念の作成が目的化しているケース。この場合は、言葉が抽象的すぎてどこかの会社のものと変わらなかったり。(多いのが京〇〇の理念を真似たもの。)また、社員はもちろん、つくった社長もうろ覚えのことが多いです。理念は何か聞いたら幹部が軒並みスマホを取り出して自社サイトを検索するという笑えないケースも。これはもう「理念もどき」というしかありません。

「理念もどき」ではなく、信じ切れる理念が社長の心の中にあること。これがビジネスで最も大切なことだと私は信じていますし、本当の意味で理念がない人に経営トップを張る資格はないとさえ思っています。

理念なんかでは食えないという人もいるでしょう。当たり前です。理念を唱え続けて金が入るのはオカルト新興宗教ぐらいなものでしょうか。この資本主義社会で成功するためには、「儲かる仕組み、仕掛け」をしっかり構築し実践していくことが必要なことは言うまでもありません。しかし、理念がなければ長期的には人の信頼や応援は得られず、市場から締め出されることになります。この世界で成功するためには、白と黒、清と濁、論語と算盤の両方が必ず必要なのです。

面白いのは、理念と儲けという二項対立にも、実は深い相関関係があるということです。お客様の役に立ちたい、世の中を変えたい、といった理念が強い会社ほど、できるできないの枠を超え、自分たちでやり抜くという信念をもち、苦心の末に常識をくつがえす商品やサービスを生み出しています。そして、結果的には業界平均を超える利益を上げているのです。

効率よく儲けようという発想は、競合と何の差別化もできず自社を市場で埋もれさせ、結局は儲からないというループに自社を陥れます。

先日、今話題の経営者であるニトリの会長の記事を読みました。最大の敵は常識的でリスクを嫌う社内の幹部だと。そして、幹部が反対した案件こそ押し切るという。そして「儲けのためではなく、ロマンのために」にやっている会社は30期連続増収増益という結果を生んでいる。

「理念」の実現のためにリスクを取り、常識を破る一手を繰り出している企業が結果的に選ばれ、「儲け」を手にしています。

御社は論語と算盤、それぞれ際立たせていますか?それとも、どっちつかずになっていませんか?