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【経営革新コラム】 儲かるキラーサービスをつくる社長の視点 第21話: 社長がもつべき「先を見通す力」より大切なもの

「過去は捨てろと言われちゃったよ…。過去にしがみついてはいけない…。それではこれからの時代、もう生き残れない…。わかってんだけどなあ、ついに言われちゃったよ…。」

昨日都内某所にある昭和初期創業の老舗天ぷら屋でランチをしていたときに、カウンターの向こうで大将らしき方がつぶやいた言葉です。

誰に言われちゃったのか非常に気になるところですが(笑)、よほどショックだったのか、時折首を振ったり遠くを見つめたり…。

何があったかはわかりませんが、確かにこの激動の時代、過去にしがみついていては非常に危険ということは間違いありません。

「激動の時代って本当?ウチの業界はなんも変わってないけど…」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、いま起きている変化はもはや業界レベルの話しではありません。

世界の覇権を握るための3大要素(と勝手に言っていますが)、それはマネー、エネルギー、そして情報です。いま、この3つがそれぞれ大きく変わろうとしています。

例えば、マネーで言うとリアル通貨から仮想通貨への動き。仮想通貨なんてまだまだ一部の人がやっているだけだと大間違いです。これまでアメリカが世界を牛耳れたのは、ドルが世界の基軸通貨だったから。それが仮想通貨の登場でパワーバランスが変わる可能性が出てきたため、米中ロを中心に激しい覇権争いが繰り広げられています。

それでも仮想通貨なんかに手を出さない自分には関係ないと思う人が大半だとは思いますが、そうでもないのです。例えば仮想通貨の普及を阻止したい国と、その国(大国)の力を弱めたい敵対国(大国)があるとします。そこで後者が仮想通貨の普及を一気に加速させるためには何をすればいいか?

おそらくその大国は、その辺の適当な小金持ちの小国に目をつけ、その小国の貨幣を無価値にするような攻撃を仕掛けるでしょう。そうしたら「リアル貨幣こそ危ない!」ということになり、マネーは一気にリアルからバーチャルへシフトします。

その辺の適当な小金持ちって、日本が最適だったりするわけです。

上記は私の勝手な空想ですが、まるっきりない話しとは言えません。
マネー以外にも、エネルギーでしたら、例えば電気自動車。欧州メーカーが力を入れていますが、これは何も欧州がクリーンな環境を求めているからではないですよね。これもいろんなものの利権争いのはずです。例えば原発とかですね。そもそもCo2削減も利権ビジネスですから。

電気自動車の開発が業界の想像以上のスピードで加速していますが、電気自動車は部品点数が4割減るとも言われておりますし、そもそもエンジンが不要ということは、自動車メーカー(OEM)を頂点とした系列サプライチェーンの崩壊を意味します。

最後に情報といえば、ブロックチェーンの技術がこれまでの中央集権型の情報管理を崩していくことになります。金融業界だけでなく、商社や物流など、間に入って情報を管理することで利ザヤを得ている商売なども変化を迫られてくるでしょうし、取引コストの低下や不正防止の仕組みにより、様々なビジネスの形が変わっていくと言われています。

なにも不安を煽りたいわけではありません。時代が変化し、産業構造が変わる潮目は、新たなビジネスチャンスを生み出す絶好の好機でもあります。

要はこの変化を前向きにとらえ、他を先んじて好機を取りに行くのか、それとも業界全体が動くまで待つのか、はたまた周りは動き出しているのに自分は見たくないものは見ないようにするのか。この差は非常に大きいということです。

こういった、時代の変化に対する捉え方で運命は大きく分かれます。事実、過去の倒産件数の履歴を見ても、もっとも件数が多いのはバブル初期などの好景気のはじまり、つまり時代が大きく変わっていくときなのです。

「こんな時代の変化は見通す力はないよ。」といいたいところですが、実はその通りで、この先どうなるかを予測することは不可能です。ただ、変わっていくということはどうやら間違いなさそう、というかもうすでに大きく変わってきているわけですから、いまある情報で仮説をたてて行動し、自らも変えていかなければなりません。

いま大きく変えることはできなくても、近々来るであろう時代や業界の変化に備え、今できる最大限のことをやって大きく稼いでおく、ということでも私はいいと思っています。それが将来の成長機会をつかむための軍資金になりえますし、社員や家族を守る道でもあります。

目の前のことに全力で取り組むことは当然大切ですが、将来に備えて舵を切っていく。少し遠い未来に備えて今できることと向き合っていく。それも経営者としての大切な仕事です。

そうです。必要なのは「先を見通す力」ではなく、自らを変えていくという「決断力」。

このうねり出す時代、御社は何を決断しますか?