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【経営革新コラム】 儲かるキラーサービスをつくる社長の視点 第64話:新しいことが始まらない理由

 

「新規事業というのはどうやったら立ち上がるんでしょうか?」とある経営者から聞かれたことがあります。会社を成長させるには新規事業を立ち上げる、もしくは新しい商品やサービスを企画するということが必須だとはわかっていても、どうやったらそれがちゃんと立ち上がっていくのか、進め方のイメージがわかないとのこと。

 もちろん、新規事業を立ち上げるにも新商品・サービスを企画するにも、押さえるべき考え方や手順というものはありますが、そういった「方法論」を知らないことが、新しいことが立ち上がらない理由ではなく、本当の理由はもっと大本のところにある場合が多いです。

その理由というのは、「始めないから始まらない」ということです。

 別の言い方をすれば、「当人は始めているつもりでも、実際は何も始まっていない」ということ。

つまり、新しいことを始めようとは思っていて、そのアイデアを考えてはいるが、いいものがなかなか浮かばないので、本格的な検討になかなか進んでいかないという状態で止まっていることがほとんどです。

この「アイデアが浮かんだら始める」という考えではいつまでたっても新しいアイデアは出てこないものです。そうではなく、「始めるからアイデアが浮かぶ」と考えなければなりません。

では「新しいことを始める」とはどういうことを言うのか。

それは、

 ①検討メンバー

②検討する場

③期限

の3つを決めて実際に検討を始めることです。

まずは、新規事業や新商品・サービスの立ち上げにあたり、これを正式なプロジェクトとし立ち上げ、このプロジェクトメンバーを決めることがすべての始まりです。こうしてメンバーに責任をもたせ、その立ち上げにコミットさせます。

次に、このプロジェクトメンバーが定期的に集まる時間と場所をあらかじめ決めるということが必須です。今の仕事がどれだけ忙しくても、必ずこの時間は新規プロジェクトの検討に時間を割く。もちろん各自の検討課題もこの打ち合わせまでに整理をしておくことも当然のことです。

そして、これはすべての仕事について言えることですが、あらかじめ期限を決めて動くことです。期限のプレッシャーなくば、「いつか立ち上がればいいな」とゆるい検討になってしまいます。

以上のように、メンバーを決め、場を設定し、期限を設けて進める。こうすることで「新しいことを立ち上げる」ことの必要性をメンバーにしっかり認識させることができます。

この「必要性の理解」ということがポイントで、現状がそこそこうまくいっている会社では、「新規事業なんてまだ先でいいだろう」とか、「いまは忙しくてそれどころじゃない」ということになりがちです。

しかし、どんな事業や商品・サービスにも必ず「賞味期限」があります。この賞味期限が切れる前に新しいネタを仕込み育てる必要があります。実際、うまくいっている会社ほど現業が好調なうちに新しい事業や商品・サービスを仕込むものですし、逆にうまくいかない会社ほど、落ち目の事業を「もうだめ」というところまで引っ張ってしまうものです。

脱皮しないヘビは破滅する。

この資本主義社会において、企業は常に自己革新を迫られます。現状維持という考えは死を意味します。つまり、新しいことは「始めないと始まらない」と言いましたが、「常に始まっている」があるべき姿ということです。

まずは新しいものを生み出すことを「始める」。そして正しい方法論に従って進めていけば、どんな企業にも道は開けます。立ち止まらないことです。

現に、弊社の門を叩かれた多くの企業が、新規事業や新商品・サービスのアイデアなどまったくないところからスタートされています。とにかく「脱皮する」ことを決断し、自らを追い込んでその検討の場をつくり、仕組みの力で事業の新しい芽を育てていかれています。

 新しいアイデアが出るのを待つのではなく、アイデアを生み、そしてそれをビジネスとして形にしていく仕組みをつくり、自らをそこにはめ込んでいきましょう。