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【経営革新コラム】 儲かるキラーサービスをつくる社長の視点 第206話:コロナ騒ぎで見落とされていること

 

「これではまるで日本国民総洗脳ですね」── 旧知のS社長がため息まじりでそうおっしゃいました。緊急事態宣言下でもちゃんとお酒を提供して営業している居酒屋で、S社長と一献傾けていたときのことです。

宣言が解けたということで久しぶりに取引先の重役が「久しぶりに飲もう!」と連絡をしてきたが、政府が再度宣言を出したとたんにそのアポイントをキャンセルをしてきたとのこと。

加えて自社の社員の洗脳具合も相当なもので、重要な案件があるから会議をしようと声をかけたところ、「密でコロナになったら責任とってくれるんですか」と、ある社員に会議を猛反対されたとやら…。

そこまでいくと同情の言葉も出ませんが、確かに今回のコロナ騒ぎで「自分で考えない人」の存在が浮き彫りになりました。

「PCR検査陽性」を「コロナウィルス感染」と置き換え(でっち上げ)、累計の「感染者数」を毎日報道して不安を煽るマスコミに多くの一般人が同調しています。

そして、政府がつくった「3密」という状況を必要以上に怖がり、そして政府が着用を推奨するマスクの予防効果を過信し、はたまた政府の緊急事態宣言発令を「意味のあるもの」となんとなく思っている人の多いこと…。

マスコミは都合の悪い情報は流さないことはわかっているのに、そしてマスコミが報道しない不都合な真実もちょっとネットで調べればわかるのに、やはりテレビで言われていることを真に受けてしまうわけです。

一連の政府の政策、そしてそれに対する国民の評価において、決定的にかけているものがあります。それが「検証」です。

何度も緊急事態宣言やまん延防止法といった政策が出ましたが、その効果の検証について、あまりにも人々の関心が薄いことには正直驚きを隠せません。

そういった政策を打ち出した政治家やそれを進言した専門家は「一定の効果があった」と繰り返し述べていますが、果たしてそうでしょうか。

米国の検証では、各州の活動抑制指数と人口1万人あたりの死亡者数は「相関ゼロ」、つまりまったくなんの効果もなかったという結果が出ていますが、そんな米国の検証結果を持ち出さなくとも、日本でも何度も宣言を出しながらまったく陽性者数が減っていない事実がその効果のなさを実証しています。

また、飲食店ばかりが規制の対象になっていますが、感染ルートは「家庭内」と「院内」が半数以上を占めることがわかってきた現段階においても飲食店の「時短営業」や「酒類提供禁止」の効果検証をする動きも見られません。

これは余談になりますが、アメリカ人の友人に「日本ではコロナでお酒が提供されない」と話したところ、「コロナと酒になんの関係があるんだ?と心底驚いた顔をしていました。

ほかにも、自殺者が12ヶ月連続で前年を増加、特に女性の自殺者が急増している現象と、人流抑制策による経済悪化の因果関係についてもほとんど報道されないこととか。(因果関係があることは火を見るより明らかですが)

あるいは、900人を超えるワクチン接種後の死亡者に関しても、テレビで取り上げられることがないばかりか、正確な死因の検証が進んでいるようにもまったく見えません。

いわば、お上に「言われっぱなし、やられっぱなし」の状況に対して大きな疑問を抱かずになんとなく言う通りにしている、というのが現状の実態ではないでしょうか。

そもそも他にも死者を生んでいるものがあります。たとえば全世界における交通事故による死者数はコロナと同等の140万人程度、喫煙による死者数に至っては750万人ですから、飲みに出かけている我々よりもタバコを吸いながら車を運転しているおじさんを避難してほしいところです(笑)。

さて、なぜ経営者向けのコラムでこんなコロナのことをつらつら述べているかということですが、ここで言いたいことは、「コロナはさておき、ご自身のビジネスにおいてはちゃんと『検証』をしていますか?」ということです。

なぜなら、ビジネスにおいては自分たちがやったことに対する「検証」がなにより重要だからです。よく言われるPDCAでいうと「C」をちゃんとやっていますか? ということです。

人が行動する際には以下の4つのステップをたどります。

1)疑念

2)思考

3)信念(決断)

4)行動

経営者に求められることもまさに上記のシンプルなステップです。現状に疑問を持ち、対策を考え、決断し、実際に行動する。

そして、もちろんやりっぱなしでは駄目で、行動した結果起こった現象について観察し、疑問をもち、そして思考して結論を出す。そして次の行動に繋げていく…。まさにPDCAのサイクルです。

「コロナだからなにをやってもしょうがない…」と思考停止になるのは論外として、自社の施策がうまく行かないときに、市況や、顧客や、あるいは社員の能力のせいだと決めつける前に、ちゃんと検証をすることが大事です。

もちろん、なにかを検証するためには、もともとの考え方や計画、つまりPDCAのPが必要です。仮説ベースでPLANをつくり、さっさとDOして、しっかりCHECKする。そのようなサイクルが社内の仕組みとして定着していることが経営には不可欠ということです。

御社では、「コロナだから…」とのかけ声で事業推進が停滞していませんか? 現状を打破する思考と行動、そしてそれを検証するサイクルは回っていますか?

周りに同調せず、経営者としてしっかり自社の進む道を決めていきましょう。