利益3倍化を実現する「儲かる特別ビジネス」のやり方

書籍 利益3倍化を実現する「儲かる特別ビジネス」のやり方イレギュラー対応を仕組化して、事業を大化けさせる具体策
- 著者:
- 中川 洋一
- ページ数:
- 264ページ
- 販売価格:
- 3,080円
- ISBN:
- 978-4434268168
- 出版社:
- エベレスト出版
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イレギュラー対応を仕組化して、事業を大化けさせる方法とは——
利益3倍化を実現する「儲かる特別ビジネス」をつくるための具体戦略を初公開した注目の書。
外から見たらイレギュラーなのに、標準化の手法で“楽に廻せて大きく儲けられる”特別ビジネスを創り出す秘訣を、数多くの事例を交えて提示。ライバル企業に差をつけたい本気の経営者、必読の書!
主な内容
まえがき
本書は、不毛な価格競争から脱却して収益性を上げたい、忙しいばかりで儲からない事業を強くして、しっかり選ばれて利益が残る体質にしたい、そんな経営者の方に向けて書いた実務書です。
最大の特徴は、競合他社との本質的な差別化を実現し、本書のタイトルに「利益3倍化」とあるように、業界の常識を大きく上回る収益をあげるための手法として『特別ビジネスの構築』という一つの答えを提示し、その考え方と具体手順について解説している点です。
「特別ビジネス」というのは、特急対応、超小ロット対応、現場での実地指導、技術コンサルティング、特注対応、カスタマイズ対応…といった、他社がやっておらず、顧客も驚くような特別対応・イレギュラー対応を軸としたビジネス手法です。
かゆいところに手が届く〝未解決のニーズ〟は宝の山です。本来は〝イレギュラー〟であるはずの特別対応を仕組みで廻し「標準化」することで、競合不在の〝無尽蔵の市場〟 で大きく儲かる事業展開をすることができます。
事実、通常は業務プロセスに負荷がかかる特別対応を標準化することに成功、「キラーサービス化」することで、ライバル企業を尻目に、大きく収益を伸ばす企業が増えてきています。
逆の言い方をすれば、ニーズが限りなく多様化した今の時代において、他社でもできるような「普通」のことをやっていたのでは、強いビジネスをつくることはできないということです。御社ならではの「特別」を打ち出し、替えがきかない存在にならなければ、この変化の激しい時代に生き残ることはできないのです。
そんなビジネスを実現できるのは、一部の業種や業界での話だろうと思われるかもしれませんが、この「特別ビジネス」を展開し、従来よりも飛躍的に収益性を高めることに成功した企業の業種・業界は多岐に亘ります。
本書を読み進めていただくにつれ、この手法が、「今やっているビジネスでも必ず生み出せる」という点をご理解いただけるはずです。
バブル崩壊、リーマンショック、業界の不祥事、大口顧客の倒産…、まるで3. 11 の東日本大震災のように、突然の津波に襲われ、それまでの平穏だった日々が突如として失われるといったことが、ビジネスの世界において普通に起こっています。
私自身、まだ駆け出しの頃に、経営難に陥った取引先に対して何もお手伝いできないまま倒産させてしまったという経験があります。その時の不甲斐ない気持ちが、私が「特別ビジネス」の構築をご支援する原点となっています。大きな津波が襲ってきても大丈夫なように備えていただきたい―― その一心で日々中小企業の経営支援にあたっています。
世の中では、役に立たない古い経営理論やマーケティングセオリーがいまだに伝えられています。重要なことは、「自社独自の強みを実現するために必要な打ち手を、正しい順番で実施する」ことです。本書では、この点について、多くの経営者が陥りがちな誤りを例示しながら、具体的な取り組み方を提示しています。
本書を通じて、強い事業をつくるための考え方が正しく理解され、顧客から「御社があってよかった」と言われるような特別な存在として、大きく報われる経営を実現する会社が一社でも増えることを願っています。
令和元年12 月吉日
株式会社キラーサービス研究所
代表取締役 中川 洋一
主な目次
第1章特別ビジネスこそ中小企業が儲ける最強の手法
1. ちょっとした変化でビジネスは激変する
- 特別ビジネスで事業は生まれ変わる!
- 儲かっていない企業の共通点
- マーケティングを学んでも意味がない理由
- 「価値を提供する」の誤り
- 特別ビジネスで倒産の危機を脱出
- 強みを見える化したらイッキに受注が倍増
2. 今の時代、「特別ビジネス」でないと絶対儲からない!
- 九割の会社が「間違った差別化」をしている
- 特別ビジネスに不可欠な「業務の仕組み化」
- 「仕組み化」でぐうたら社員が生まれ変わった
- 「独自の強み」×「仕組み化」が強い事業をつくる
- 市場価格の3倍でも飛ぶように売れた理由
- いまやっているビジネスでも必ず生み出せる!
第2章圧倒的に選ばれるための「キラーサービス」設定の原理原則
1. 事業で失敗する最大の原因は何か?
- 儲かるビジネスモデルとはどのようなものか?
- コンサルタントを雇っても結果が出ない理由
- コストダウンをすればするほど儲からない
- その打ち手に「目的」はあるか
2. キラーサービスをもつことこそ最強の差別化手法
- どんな商品やサービスをもてばいいのか?
- iPhoneですら簡単に真似される
- サービスによる差別化が鉄板である理由
- すべての企業はサービス業
- 自分たちは何屋か?
- 「差別化の罠」から抜け出す
第3章儲かるキラーサービス3大パターン
自分たちが信じ込んでいる常識はなにか?
1. 時間を短くする/長くする/ずらす
- 「まあまあ早い」「なるべく早い」では意味がない
- 納期はいつ始まるか?
- 「できるできない」はあとで考える
2. 川上/川下でのサービスを展開する
- ビジネスモデルの大転換
- 自分のことは自分が一番見えない
- ビジネスに一貫性など必要ない
3. ノウハウ・サポートを提供する
- 販売業から先生業への脱皮
- 勉強会型セールスの3つのメリット
- 事業としての深みを出していくために
- 〝儲かる〟キラーサービスでないと意味がない
第4章特別ビジネスを高収益化する〝仕組み化・標準化〟戦略
1. 仕組み化なき組織は組織ではない
- イレギュラーをレギュラーにする「業務の仕組み化」
- 社員の動きに戦略性をもたせる
- 仕事を属人化させない4つのメリット
- 社員の個性を大切にする…の勘違い
2. 業務を仕組み化する具体策
- 仕組み化の3K/組織力を強くする「仕組み化の守破離」
- 仕組み化こそ最高の人材育成
第5章多くの会社がやってしまっている、会社を衰退させる3つの間違い
その戦略が会社をダメにする!
1.顧客のニーズや要望に応えるな!
- なぜ御用聞き営業では駄目なのか?
- 下請けがいつまでも苦しい理由/
- 儲ける秘訣は「特注のようで標準」
- ポイントを外した標準化は命取り
2. 競合を意識しすぎるな!
- 競争を避けつつ競争に勝つ
- 中小企業がシェアを取りに行くと死ぬ理由
3. 自社の弱みを克服するな!
- SWOT分析は過去の遺物
- 顧客がお金を払う理由をつくる
- その言葉が「言っていないこと」を見よ
第6章相手の常識を崩し高単価を実現する“非常識セールス”の実践
1. なぜ多くの会社がセールスで苦戦するのか?
- 御社の営業マンが売れない2つの理由
- セールスとは一体何をすることか?
- 顧客は御社の商品など欲しくない
- 次々に有望顧客を開拓できた理由
2. セールスストーリーが顧客の常識を崩す
- 相手の現状の臨場感を下げる
- 人は不快を避け、快楽を求める
- セールスはビジネスの最上位概念
- 理念より信念よりも大切なもの
第7章5年、10 年と強い企業であり続けるために
1. 会社の継続的な成長にも仕組みが必要
- 一枚岩の経営を実現するために
- 自社にない仕組みは買ってくる
- 「創って、作って、売る」が断裂していないか
2. 特別ビジネスで実現する「報われる経営」
- 自由であるはずの社長を縛りつけるもの
- 企業を突如にして襲う津波
- 特別ビジネスで本当の自分を見出す
- 儲けた先に社長が手にするもの
- 一本筋の通った経営が社長にもたらしたもの
あとがき
